プラント定修工事
プラント業界に関わったことのない方や付近にプラントがない地域に住んでいたりすると、あまり馴染みのない言葉だと思います。
まず、「定修」とは「定期修理」、「定検」とは「定期検査」の略です。
プラント定修工事の定修とは、定期修理の略です。 定修は、プラント (工場)の設備の点検や、修理を行っていきます。 修理するプラントの設備は、高所にあることや、溶接が必要であったり、配管を切断しなければならない場合がほとんどとなります。 また、大きなプラントでは、修理する場所が多く、配管の切断や溶接など、専門技術が必要となるため、プラントの製造オペレーターだけでは、定修をまかないきれません。
プラント設備は休むことなく24時間稼働して、毎日生産を行っているため、基本的には内部に流体が流れ続けているので、切断して取り換えるなどの修理は行うことができません。(可燃性の流体に引火すれば大災害が発生します)
予備の配管ラインや予備機がある場合や、火気を必要としない軽微な補修の場合は、日常的にメンテナンスが行われており、特に現場での火気作業はプラントの停止時でないと危険なため、定修工事にて修理作業が行わることになります。
このため、1年や2年など一定期間プラントを停止して、一斉に検査や修理工事が実施されることになります。
②設備の腐食した箇所の取替え
プラントの運転中に、日常的な点検の際に見つかった不具合が起きている場所や腐食により損傷した場所などでプラント設備を止めないと修理できない部分を定修期間内に実施します。
また、①の検査により不具合が発見された場所なども同様に期間内で修理を行っていきます。
日本国内のプラント設備は既に40年~50年経過しており、老朽化が進んだ設備が多くなっています。