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プラント定修工事

プラント業界に関わったことのない方や付近にプラントがない地域に住んでいたりすると、あまり馴染みのない言葉だと思います。
まず、「定修」とは「定期修理」、「定検」とは「定期検査」の略です。
プラント定修工事の定修とは、定期修理の略です。 定修は、プラント (工場)の設備の点検や、修理を行っていきます。 修理するプラントの設備は、高所にあることや、溶接が必要であったり、配管を切断しなければならない場合がほとんどとなります。 また、大きなプラントでは、修理する場所が多く、配管の切断や溶接など、専門技術が必要となるため、プラントの製造オペレーターだけでは、定修をまかないきれません。
プラント設備は休むことなく24時間稼働して、毎日生産を行っているため、基本的には内部に流体が流れ続けているので、切断して取り換えるなどの修理は行うことができません。(可燃性の流体に引火すれば大災害が発生します)
予備の配管ラインや予備機がある場合や、火気を必要としない軽微な補修の場合は、日常的にメンテナンスが行われており、特に現場での火気作業はプラントの停止時でないと危険なため、定修工事にて修理作業が行わることになります。
このため、1年や2年など一定期間プラントを停止して、一斉に検査や修理工事が実施されることになります。

プラント定修工事

③法令で定められている検査を受けるため

プラント設備の配管や機器は引火性・有害性・毒劇物を取り扱ったり、100℃を超えるような高温の流体や大気圧よりも高い圧力の流体を取り扱います。
これらの流体が外部に漏れてしまったり、設備の破壊などにより漏洩すると大事故・大災害につながってしまいますので、「高圧ガス保安法」「労働安全衛生法」などの法令により検査に合格したものでなければ運転することができません。
法の対象となる機器は1年・2年・4年・8年という周期で検査の有効期間が来るため、有効期間が切れる前に県や労働基準監督署に受検を申請して検査に合格することが必要不可欠となります。
このため、対象機器など定期的に開放して整備を行い、検査を受検します。
プラント設備を停止している期間というのは生産が完全に停止するので、その期間は製品を生産することができません。「1日停止すると何千万~何億円という」損失が発生するのだと聞きます。
そのため、プラント設備は簡単に停止操作をすることはできませんので、基本的には法で定められた機器の検査の受検に合わせて、1年~2年毎(または4年毎)に定修が行われるようになっています。

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