プラント定修工事
プラント業界に関わったことのない方や付近にプラントがない地域に住んでいたりすると、あまり馴染みのない言葉だと思います。
まず、「定修」とは「定期修理」、「定検」とは「定期検査」の略です。
プラント定修工事の定修とは、定期修理の略です。 定修は、プラント (工場)の設備の点検や、修理を行っていきます。 修理するプラントの設備は、高所にあることや、溶接が必要であったり、配管を切断しなければならない場合がほとんどとなります。 また、大きなプラントでは、修理する場所が多く、配管の切断や溶接など、専門技術が必要となるため、プラントの製造オペレーターだけでは、定修をまかないきれません。
プラント設備は休むことなく24時間稼働して、毎日生産を行っているため、基本的には内部に流体が流れ続けているので、切断して取り換えるなどの修理は行うことができません。(可燃性の流体に引火すれば大災害が発生します)
予備の配管ラインや予備機がある場合や、火気を必要としない軽微な補修の場合は、日常的にメンテナンスが行われており、特に現場での火気作業はプラントの停止時でないと危険なため、定修工事にて修理作業が行わることになります。
このため、1年や2年など一定期間プラントを停止して、一斉に検査や修理工事が実施されることになります。
④設備停止に合わせて、改造
プラントを運転しているときは、改善の余地があるものは生産性を高めるため、適宜改善をしていく必要があります。
例として配管や機器の材料を腐食に対し、強い耐性のあるものに変えたり、配管の大きさや形状を変更したり、生産能力を上げるために新らしく設備を増設したりします。
特に材料の変更などは研究が進んできていますので、最近ではよく見られる改造例です。
大がかりな設備の増設を行う場合には、日常の中で長い期間をかけて建設をし、実際に既設設備へと繋ぎこむ作業を定修期間で行うこともあります。